A case of the diffuse sclerosing variant of thyroid papillary carcinoma

Autor: Kazuhisa Kitamura, Katsuhiko Masudo, Yoshiaki Inayama, Kunio Toriya, Kazuhiro Mita, Miho Kikuchi, Toshimichi Fujisawa, Shohei Hirakawa
Rok vydání: 2004
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 43:276-280
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.43.276
Popis: 背景:甲状腺びまん性硬化型乳頭癌は, 若い女性に好発し, 臨床的・病理学的に通常の乳頭癌と鑑別すべき特徴を有するまれな腫瘍である. 今回われわれはその1例を経験したので報告する.症例:31歳, 女性. 右甲状腺腫瘤を主訴とし当院受診. 橋本病が疑われ, 甲状腺穿刺吸引細胞診が施行された. 細胞診では一般的な乳頭癌での細胞所見に加え, 多数のリンパ球が背景に出現し, 扁平上皮化生様異型細胞, 砂粒小体形成が認められた. びまん性硬化型乳頭癌が強く疑われ, 甲状腺全摘出術および頸部廓清術が施行された. 甲状腺右葉は明らかな結節を形成することなく線維化を伴ってびまん性に腫大していた. 組織学的には右葉を主体に, 線維化やリンパ濾胞形成を伴うリンパ球浸潤を背景とし, 核溝やすりガラス状核を呈する異型細胞が乳頭状, 濾胞状, 一部充実性に増生していた. 扁平上皮化生様変化, 砂粒小体形成を伴う甲状腺内微小転移巣やリンパ管侵襲を認めた. リンパ節転移が高頻度にみられた.結論:細胞診でも, びまん性硬化型乳頭癌の特徴とされる高度のリンパ球浸潤, 砂粒小体, 扁平上皮化生様変化がみられ, 触診所見, 画像情報等の臨床情報を加味することにより細胞診での推定は可能と考えられた.
Databáze: OpenAIRE