Influences of hepatocyte growth factor(HGF) on development of liver tumor induced by diethylnitrosamine(DEN) in rats
Autor: | Michihiro SUZUKI, Hiroshi SUZUKI, Noriaki OKUSE, Yukimitu MAMADA, Hiroshi MIZUNO, Tomoya TOMINAGA, Makoto SUGA, Akira SATO, Shoichi SUEMORI, Shiro MAEYAMA, Makoto ENOMOTO |
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Rok vydání: | 1999 |
Předmět: | |
Zdroj: | Kanzo. 40:66-73 |
ISSN: | 1881-3593 0451-4203 |
DOI: | 10.2957/kanzo.40.66 |
Popis: | HGF (Hepatocyte growth factor) の臨床応用上の重要な問題である肝発癌過程への影響をin vivoで明らかにする目的で, ラットDEN (Diethylnitrosamine) 肝発癌モデルにアミノ酸残基5個欠失型リコンビナントHGF (dHGF) を投与し, その影響を検討した. Fischer系雄性ラットをDEN100ppmで飲水で飼育, 8, 12, 16週で屠殺 (DEN群), dHGFは500μg/kgを1日2回, 尾静脈よりそれぞれ屠殺前4週間投与した (DEN+HGF群). DEN群は8, 12, 16週と経時的にAFPは増加し, 肝組織は8週でGST-p陽性のhyperplastic fociが散見され, 軽度の肝実質の変性壊死所見を認めた. 12週ではhyperplastic nodule, adenomatous hyperplasiaを, 16週ではすべてに一部癌の所見が認められた. DEN+HGF群ではDEN群と比較し, いずれの時期においても肝機能面での差はなく, 血清総蛋白は有意の上昇を認めた. 8週の時点ではα-fetoprotein (AFP) は有意に低値を示し, 組織学的には肝実質傷害の軽減を認めたが, hyper-plastic fociの出現の程度に差は認めなかった. 12週, 16週ではAFP値, 肝組織所見に両群間に差は認めなかった. DENによるラット肝発癌モデルにおいて前癌病変から癌が明らかとなる発癌過程においては, dHGFのin vivo投与により肝障害の増悪はみられず, また組織学的にもAFPレベルからも発癌促進作用は認めなかった. |
Databáze: | OpenAIRE |
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