A CASE OF ACUTE APPENDICITIS COMPLICATED WITH SUPERIOR MESENTERIC VEIN THROMBOSIS

Autor: Jyun Yasutomi, Kimihiko Kusashio, Satoshi Fukutomi, Katashi Fukao, Masaru Suzuki, Masaru Miyazaki
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 69:581-585
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.69.581
Popis: 症例は56歳,男性.5日間続く上腹部痛で来院し腹膜炎の診断で入院となる.腹部単純CTで急性虫垂炎を疑い保存的治療を行った.第7病日の造影CTではSMV内に血栓があり,ヘパリンの持続投与を開始したが,第12病日に右下腹部痛が顕著となり,第13病日に回盲部切除術を行った.病理診断は壊疽性虫垂炎であった.経過は順調でワーファリン内服による抗凝固療法を継続し,術後136日目の造影CTではSMV内の血栓は消失していた.SMV血栓症は比較的稀な疾患であり,特異的な症状を示さないことにより診断が遅れる傾向にあるといわれる.虫垂炎などの炎症に起因した場合は,炎症の重症化に伴い血栓が進展し腸管壊死をきたす可能性があり,血栓の早期診断と十分な炎症のコントロールが重要である.自験例のように腸管壊死をきたさずとも保存的治療で炎症の改善がみられない場合は積極的に原疾患に対する手術を行うべきであると考えられた.
Databáze: OpenAIRE