Studies on the Antimicrobial Action of Sorbic Acid
Autor: | Yasutaro Niikawa, Yoshiko Narahashi, Masao Nomoto |
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Rok vydání: | 1955 |
Předmět: | |
Zdroj: | Journal of the agricultural chemical society of Japan. 29:805-809 |
ISSN: | 1883-6844 0002-1407 |
DOI: | 10.1271/nogeikagaku1924.29.805 |
Popis: | ソルビン酸の抗菌力に及ぼす培地pHの影響を検討し,次の結論を得た. (1) 供試菌株の如何にかかわりなく,ソルビン酸の抗菌力は培地のpHによつて著るしい影響を受け, pH 4以下の酸性側にあつては数万倍の稀釈度でも尚よく微生物の生育を阻止するが,中性に向うにつれて急激に抗菌力を減じ,中性附近では殆んど無効になる.これに反し,ソルビン酸のエステル誘導体は常に一定の抗菌力を示し,数万倍の稀釈度で微生物の生育を阻止する. (2) これらの現象は,ソルビン酸の非解離型分子に対する細胞膜の選択的透過性に起因するものと考え跨れる.即ち,ソルビン酸は培地のpHに応じて,それぞれ一定のイオン解離を示す.このうち非解離型分子のみは細胞膜を透過し得て有効な抗菌力を発揮するが,イオン型分子は細胞内に侵入できず,その生理に影響しない.従つてソルビン酸の抗菌力を規定するものは,その非解離型分子濃度であり,これはpHの函数であるから,抗菌力も亦pHによつで変動するものと理解される.エステルの如き非解離性の誘導体がpHの変動に無関係に常に最大の抗菌力を保持しうるのも,全く同じ理由に基づくものである. 終りに多大の御援助と御教示を頂いた東大応微研丸尾助教授,科研並木満夫氏に感謝します. |
Databáze: | OpenAIRE |
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