Analysis of the results of multidisciplinary treatments based on the tumor response to 40Gy chemoradiotherapy for hypopharyngeal carcinomas

Autor: Kumiko Suzuki, Mikio Monji, Shintaro Satoh, Sunao Tokumaru, Rintaro Shimazu, Kyoko Yokogawa, Tetsuji Uemura, Yuichiro Kuratomi, Akira Inokuchi
Rok vydání: 2011
Předmět:
Zdroj: Toukeibu Gan. 37:417-423
ISSN: 1881-8382
1349-5747
DOI: 10.5981/jjhnc.37.417
Popis: 当科では下咽頭癌に対し初治療として化学放射線同時併用療法(chemoradiotherapy;CRT)を行い,CRT 40Gyによる原発巣奏効度がCR(またはほとんどCR)であれば根治的CRTを施行し,PRまでであれば根治切除術に移行するという集学的治療を行ってきた。今回,2000年から2007年の間にこの方針にて治療を行った下咽頭癌症例の治療成績を,生存率と喉頭保存率について検討した。CRTはすべて低容量抗癌剤の併用(低容量CRT)であり,CRT 40Gyで原発巣がCRとなった症例はT1 or 2N0群12例中10例(83%),T1 or 2N1-3群15例中10例(67%),T3 or 4N0-3群22例中7例(32%)であった。各群の疾患特異的5年生存率と喉頭保存率は,それぞれT1 or 2N0群;81%と67%,T1 or 2N1-3群;47%と67%,T3 or 4N0-3群;49%と27%であった。T1 or 2N0-3症例では低容量CRTにより70%程度の喉頭保存率が期待できるが,30%程度の低感受性症例では局所制御のために原発巣切除術や高容量抗癌剤を併用するCRT(高容量CRT)が必要と思われた。また,T1 or 2N1-3症例の生存率向上のためには高容量CRTや頸部郭清術を適切に組み込む必要があると思われた。T3 or 4N0-3症例では根治切除術の必要性が大きいが,30%程度の高感受性症例では低容量CRTでも喉頭保存が期待でき,この群の喉頭保存率をさらに高めるためには高容量CRTや動注CRTなどの強力なCRTが必要と思われた。CRT 40Gyでの原発巣奏効度に基づき治療法を決める集学的治療は,CRTに対する感受性に応じて治療法を選択する治療体系であり,下咽頭癌の根治や喉頭保存を図る有用な方法の一つである。
Databáze: OpenAIRE