Efficasy of partial splenic embolization for the treatment of liver cirrhosis with hypersplenism: A case report

Autor: Ikuo Sakino, Kouichi Ikeda, Masatoshi Fujishima, Nomiyama K, Kimihiro Akagi, Kouichi Azuma, Kenji Tashiro
Rok vydání: 1996
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 37:513-519
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.37.513
Popis: 症例は57歳女性,肝硬変で外来通院中に肝機能が低下し,腹水を認めたため入院した.脾機能亢進(巨大脾腫,汎血球減少)を伴う非代償性肝硬変と診断し,その治療として部分脾動脈塞栓療法(以下SE)を施行した.脾梗塞率は90%であった.SE術後,末梢血球数が増加したのみでなく,肝機能の著明な改善(Child CからA)が見られ,術後1年半後には,CT上で測定された肝容積は術前640cm3から780cm3に増加した.また,術前脾門部の3ヵ所に径1-1.5cmの脾動脈瘤が認められたが,術後3ヵ月には2ヵ所は縮小し,1ヵ所は血栓化し消失した.SEは肝硬変患者の脾機能亢進による汎血球減少のみでなく,肝機能の改善が期待される有用な治療法と考えられる.さらに,脾動脈瘤の治療としても有用である可能性が示唆された.
Databáze: OpenAIRE