Polyglycerine and its Fatty Acid Esters
Autor: | Tetsuo Ikeda, Michio Yoshino, Shigeo Mukai |
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Rok vydání: | 1965 |
Předmět: | |
Zdroj: | The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan. 68:2101-2106 |
ISSN: | 2185-0860 0023-2734 |
Popis: | グリシドールをグリセリンに付加重合させて,ポリグリセリンを合成した。このポリグリセリンを試料として,極限粘度からポリグリセリンの分子量を決定する方法を検討し,次の実験式を得た。[η] =0.0108M0.18ポリグリセリンの特徴である粘度, 吸湿性について調べ, 粘度はグリシドールの付加モル数に比例して増加するが, 吸湿性は20mol以上では一定値に達することを認めた。さらに,ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化を230℃で行なって,各種脂肪酸エステルを合成し,その界面活性を測定した。その結果次のことが明らかになった。水溶液の表面張力はポリグリセリンの分子量には関係がなく,脂肪酸のアルキル基に影響をうけ,アルキル基の小さいラウリン酸エステルが最も低い表面張力を示す。比界面張力はポリグリセリンの分子量にわずかに影響を受けるが, 脂肪酸による差の方が大きく, やはりラウリン酸エステルが最小である。浸透力は悪く,10g/lの濃度でようやく浸透性が現われる。カーボン分散力はポリグリセリンの分子量が大きいほど増加し,ミリスチン酸エステルが良好であった。オレンジOT可溶化力は脂肪酸の種類よりも,ポリグリセリンの分子量に強く影響され,分子量の小さい方が可溶化力が大きい。これは親油性の大小に左右された結果である。流動パラフィン乳化力は,グリシドールの付加モル数が10ないし15molのポリグリセリンのエステルが良好であった。以上のように界面活性の中で,ポリグリセリンの分子量の増大とともに向上する性能は分散力であった。またポリグリセリンの脂肪酸エステルは,水酸基を多数もっているので,親水性が大で,しかも液状の非イオン性界面活性剤が得られることが特徴である。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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