Aggregation of Disperse Dye in Ethanol-Water Mixtures

Autor: Seiji Ohya, Yoshiaki Shimizu, Toru Shimizu
Rok vydání: 1968
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan. 71:1016-1021
ISSN: 2185-0860
0023-2734
DOI: 10.1246/nikkashi1898.71.7_1016
Popis: 溶液中での分散染料の分散状態を調べる一つの手段として,エタノール-水混合溶媒中での4-ヒドロキシアゾベンゼンの分散状態を,主として光散乱法によって研究した。Rayleigh比R90はロ過後の時間経過によってあまり変化しないが,染料濃度の増加および温度の低下につれて一定の増加を示す。一方溶液の還元粘度は染料濃度,エタノール%,温度および時間などによってほとんど変化せず,その固有粘度はどの系についてもほぼ同じ値を示す。エタノール%の高いときは,溶液中の分散粒子の粒子量はエタノール%にあまり依存しないが,35%以下になると急激に小さくなる。30%エタノール中での粒子量が数百程度であるところから,4-ヒドロキシアゾベンゼンは水溶液中では分子状分散に近い状態でのみ存在しうると推測できる。溶液の粘度がEinsteinの粘度式にほぼ従うことから,凝集物は球状に近い形をしていることがわかる。粒子を球形とみなして光散乱および粘度より求めたz-平均および重量平均の粒子半径の比,<R>z/<R>wは約160と非常に大きい。したがって,溶液は集合度分布の広い球形粒子の懸濁液からなるものと思われる。
Databáze: OpenAIRE