A CASE OF PANCYTOPENIA CAUSED BY FOLIC ACID AND COPPER DIFICIENCY IN A PATIENT WITH LONG TERM TOTAL PARENTERAL NUTRITION

Autor: Yasuki Hachisuka, Katsusuke Ohmori
Rok vydání: 2007
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 68:1383-1387
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.68.1383
Popis: 症例は63歳, 女性. 慢性偽性腸閉塞にて2003年7月より中心静脈栄養 (total parenteral nutrition : TPN) による栄養管理を要していた. 2006年9月上旬に発熱を認め, 汎血球減少症を呈した. 中心静脈カテーテル感染から敗血症を生じ, DICに至ったと推測した. 抗生剤・メシル酸ガベキサートを投与し, 輸血, 血小板輸血を行い加療したが改善を認めなかった. 血中葉酸値と微量元素を測定したところ, 血中葉酸値・血清銅の低下を認め, これらの欠乏による汎血球減少症と診断した. ただちに葉酸と微量元素製剤の連日投与を行った結果, 汎血球減少症はすみやかに改善した. 長期のTPN施行時には葉酸・微量元素欠乏を常に念頭におき経過観察する必要がある. 本症例は, 汎血球減少の原因究明に難渋した反省症例として報告する.
Databáze: OpenAIRE