A CASE OF PROSTATE CANCER WITH RECTAL INVOLVEMENT

Autor: Hisao Ito, Masayuki Ataka, Soichiro Honjo, Osamu Kimura
Rok vydání: 2003
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 64:3179-3183
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.64.3179
Popis: 症例は77歳,男性.約1年前より血便を自覚した.その後,血便,便秘が増強し,大腸内視鏡検査にて,下部直腸の全周性狭窄と直腸前壁の潰瘍を伴う腫瘍を指摘され,直腸癌と診断された.生検診断は低分化腺癌であった. CT, MRIにて壁の肥厚した直腸と腫大した前立腺が一塊となって腫瘤を形成し,尿道を巻き込んでいた.転移は両鼠径部のリンパ節,両肺,肝に認めた.骨盤内臓器全摘出術が施行され,術後の摘出標本病理組織検査で前立腺癌と判明した.術後,骨に多発転移を認めた.精巣摘出術を施行し,血清PSAは一時著減したが,その後再上昇した.前立腺癌の直腸直接浸潤は稀であるが,下部直腸に全周性狭窄をきたす疾患として,前立腺癌を念頭に置く必要がある.
Databáze: OpenAIRE