A CASE OF GALLSTONE ILEUS IMPACTED IN THE DUODENAL BULB (BOUVERET'S SYNDROME)

Autor: Hiroshi Habu, Takashi Kida, Hiroaki Terasaki, Keisuke Kawabata, Toshiaki Ishikawa
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 66:155-159
ISSN: 1882-5133
1345-2843
Popis: われわれは, Bouveret症候群(B-症候群)と呼ばれる,十二指腸球部に結石が嵌頓した胆石イレウスを経験したので,報告する.症例は, 72歳女性で,反復性の嘔吐が出現したため,入院となった.腹部CT検査で,胆石と胆嚢内ガス像を指摘され,上部消化管内視鏡検査と上部消化管造影検査により,胆嚢十二指腸瘻を通過した胆石が十二指腸球部に嵌頓した胆石イレウスと診断した.内視鏡的に結石を摘出することはできず,開腹術を行い,胆嚢摘出術および十二指腸瘻孔部からの結石摘出と十二指腸瘻孔閉鎖術を行った.胆石イレウスの中でも十二指腸球部に嵌頓した症例の報告は,少なく,確認しえた本邦報告例は,自験例を含め15例のみであった. B-症候群は,瘻孔の形成と結石の嵌頓により十二指腸球部の強い炎症が存在するため,手術治療に際しては,胃切除術など侵襲の大きな手術を要することがあり,正確な術前診断と全身状態に応じた治療法の選択が重要と考えられた.
Databáze: OpenAIRE