Selective retention of lymphocyte subpopulations of poly HEMA-graft-polyamine copolymer: Effect of chemical structure of polyamine graft

Autor: Atsusi Maruyama, Y. Sakurai, Teiji Tsuruta, Yoshikuni Nabeshima, Kazunori Kataoka, Yasushi Sasaki
Rok vydání: 1991
Předmět:
Zdroj: KOBUNSHI RONBUNSHU. 48:201-209
ISSN: 1881-5685
0386-2186
DOI: 10.1295/koron.48.201
Popis: リンパ球の二大亜集団であるB細胞, T細胞のポリ (2-ヒドロキシエチルメタクリレート) (PHEMA) /ポリアミングラフト共重合体に対する選択吸着性を, グラフト鎖中のアミノ基の配置状態の差に着目して解析した. そのために, グラフト鎖の骨格中にジエチルエチレンジアミン単位を有する (積 型) HA共重合体と, グラフト鎖の側鎖にジエチルアミノ基を有する (ペンダント型) HME共重合体を調製し, 両者に対するB, T細胞の保持挙動を比較した. HMEに比して, HAは優れたB細胞に対する選択性を示した. この優れた特性には, グラフト鎖骨格中に存在するジエチルエチレンジアミン単位へのプロトンの配位状態の変化に基づく, グラフト鎖の特定pHにおける明確な水溶性変化が多く寄与していることが考察された. 一方, HME中のグラフト鎖は, 広いpH範囲において徐々に脱プロトン化して, 沈殿する. そのために, HME表面へのB, T細胞の選択保持の度合いは, HAの時ほど明確ではなかった. 以上の結果より, 静電相互作用に基づく細胞の特異的保持を達成するためには, 単に高分子鎖中のプロトン化度を制御するのみならず, 解離基の配置などの分子構造の面においても考慮する必要性のあることが明らかとなった.
Databáze: OpenAIRE