A case of Legionella pneumonia associated with acute renal failure
Autor: | Yasuo Kumeda, Keisuke Inoue, Yoshiki Nishizawa, Shinya Nakatani, Hiromi Inariba, Mikio Okamura, Yoshinori Sai |
---|---|
Rok vydání: | 2010 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 43:381-386 |
ISSN: | 1883-082X 1340-3451 |
DOI: | 10.4009/jsdt.43.381 |
Popis: | 患者は50歳,男性.2008年8月中旬,発熱・呼吸苦を主訴に近医を受診した.cefcapene pivoxil(CFPN),loxoprofenを処方されるも改善はみられず,胸部X線にて右下肺野の浸潤影を認めたため当院紹介となった.血液検査上,WBC 12,500/μL,CRP 39.9 mg/dL,Cr 4.01 mg/dLであり,肺炎および急性腎不全の診断にて入院となった.既往歴のない中年男性の肺炎であり,異型肺炎の可能性も考慮してcefozopran(CZOP)・minocycline(MINO)併用にて加療開始した.炎症反応は徐々に改善したが,腎機能障害は進行し,Cr 7.95 mg/dLまで増悪したため血液透析を2回施行した.その後,入院時の検体から,尿中レジオネラ抗原陽性と判明したためciprofloxacin(CPFX)・MINO併用に変更した.血液透析・抗生剤変更後の経過は良好で,腎機能も著明に改善し,第12病日に退院となった.レジオネラ肺炎に合併する急性腎不全の原因は未解明な部分が多い.本邦の報告例を検索した結果,急性腎不全を合併したレジオネラ肺炎は40例の報告があり,約8割で横紋筋融解症を併発していた.本症例では,CPKは正常範囲内であり,横紋筋融解症を伴っておらず,急性腎不全の原因としては,レジオネラ菌の直接的な腎毒性・炎症性サイトカインの関与・入院前のNSAIDSの使用等が総合的に関与した可能性が高いと考えられる.今回われわれは,レジオネラ肺炎に併発する急性腎不全で,その原因が横紋筋融解症でない稀な1例を経験したので,文献的考察を加えて報告した. |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |