Tumoral calcinosis in a CAPD patient successfully treated by combined aggressive correction of hyperphosphatemia with calcitonin and use of a low-calcium dialysate
Autor: | Masatsugi Noguchi, Masahiko Ogihara, Tomoyoshi Saitoh, Hiroyuki Umeda, Yasuo Shiraiwa, Takayuki Suzuki |
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Rok vydání: | 1995 |
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Zdroj: | Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 28:1559-1564 |
ISSN: | 1883-082X 1340-3451 |
DOI: | 10.4009/jsdt.28.1559 |
Popis: | 血清リン (P) 値のコントロールがなされないまま, 高カルシウム (Ca) 血症が持続したために生じたと思われるtumoral calcinosisを伴ったCAPDの1例を経験した. 自験例においては, 高P血症の強力かつ急速な是正に努めながら, 併せて6か月間にわたるcalcitonin製剤 (ECT) の投与を行ったところ, 症状および異所性石灰化像の劇的な改善をみた.症例は53歳男性, 5年来CAPD療法を施行中であったが, 蛋白摂取過剰によると思われる高窒素血症, 高P血症が持続していた. 平成6年6月, 左肘関節部の腫張疼痛を主訴に当科CAPD外来を受診したところ, 左肘および膝関節周囲に異所性石灰化が認められた. ちなみに, 炭酸Ca 1.5g/日, 1α(OH)D3 0.5μg/日を内服中であった. 血液生化学的所見上, 補正Ca値, P値はそれぞれ11.2mg/dl, 6.9mg/dlと高値を示し, intact-PTHも軽度上昇していたが, アルカローシスは存在しなかった. 以上より, Ca, P過剰に起因した異所性石灰化, 殊にtumoral calcinosisによる関節障害と診断した. Ca, Pの是正を目的に, 1α(OH)D3を休薬の上2.5mEq/lの低Ca濃度透析液を用いたCAPD (8l/日) とともに, 2.5mEq/lの低Ca濃度透析液を用いたHD (3回/週, 4時間) を施行し, またECT 40単位を週3回投与した. 治療後速やかに自覚症状の著しい改善を認め, かつ血清Ca, P値も低下したため, HDを終了し炭酸Ca投与量を増量した (1.5→2.5g/日). その後血清補正Ca値は再上昇傾向を認めたが, 血清P値, Ca, P積は低値に保たれ, 治療開始6か月後には異所性石灰化像は消失した.本療法は, tumoral calcinosisの保存的治療の一つとして, 外科的切除の前に試みる価値があると考えられた. |
Databáze: | OpenAIRE |
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