A CASE OF DELAYED ONSET OF COLONIC STRICTURE FOLLOWING AN ABDOMINAL BLUNT TRAUMA

Autor: Kazunori Suzuki, Yoshihiko Maeta, Akihiko Kimura, Tsutomu Takeuchi, Yoichiro Kawahara
Rok vydání: 2006
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 67:2660-2664
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.67.2660
Popis: 腹部鈍的外傷による腸管損傷は穿孔,断裂,出血など急性の発症がほとんどであるが,稀に遅発性に腸管狭窄をきたすことがある.今回われわれは,中でも稀とされる遅発性大腸狭窄を経験した.症例は77歳,女性.移動式階段にて作業中に転落.階段が体幹に落下し,胸腹部を強打,当院へ救急搬送された.臓器損傷,消化管穿孔の所見は認めず,保存的加療にて軽快し,受傷後31日目に退院.その後, 51日目に腸閉塞様症状が出現し,再入院となった.諸検査にて横行結腸肝彎曲寄りに高度の狭窄を認め,遅発性大腸狭窄と診断し,受傷後69日目に開腹手術を行った.右上腹部に右側結腸,腸間膜,大網などが一塊となった炎症性の腫瘤を形成し,横行結腸に高度な狭窄を呈していたため,結腸部分切除術を施行した.組織学的には腸管壁全層の肉芽形成,異物巨細胞の出現も認めており,穿通の存在も示唆された.腹部外傷の診療の際は本疾患も念頭に置く必要があると思われた.
Databáze: OpenAIRE