Mediastinal Lymphoscintigraphy after Intraperitoneal Injection of 99mTc-HSA-D

Autor: Hidejirou Kawahara, Katsuya Hirai, Teruaki Aoki, Sumio Takayama, Yutaka Mori
Rok vydání: 1998
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 31:849-854
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.31.849
Popis: 再発および根治的切除不能胃癌症例に対して腹腔内投与用tube (右横隔膜下3例, 左横隔膜下3例, ダグラス窩3例) を留置し, 99mTc-TSA-Dを1ml (740MBq) 投与しその後のリンパ流の動態を検索した. 横隔膜下投与群では, 左右どちらの横隔膜下に投与しても縦隔リンパ系の描出程度に差は認められなかった. 横隔膜下投与群とダグラス窩投与群を比較すると, 横隔膜下投与群は投与後速やかに縦隔リンパ系が描出されるが, ダグラス窩投与群では横隔膜にHSA-Dが達するまで縦隔リンパ系は描出されなかった. また, 末梢血中HSA-D countを比較すると, ダグラス窩投与群は経時的増加を認めたが, 横隔膜下投与群は低値が維持された. よって, 腹腔内リンパ系と縦隔リンパ系の主な交通経路は横隔膜リンパ系であると考えられ, 抗癌剤の腹腔内投与は腹腔内リンパ系だけでなく縦隔リンパ系に対しても効果を有する可能性があり, 特に横隔膜下投与は末梢血中濃度を低値に保て有用である.
Databáze: OpenAIRE