A CASE OF ANISAKIASIS OF THE SMALL INTESTINE CAUSING A DEEP LONGITUDINAL ULCER WHICH RESEMBLED CROHN'S DISEASE

Autor: Shunichi Iwase, Shigeo Kawai, Takeshi Shimazaki, Yoshiki Takashima
Rok vydání: 2009
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 70:3334-3337
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.70.3334
Popis: 症例は26歳,女性.魚介類の生食歴は明らかでなく,微熱と右下腹部痛が数日続き,右下腹部痛が増強したため紹介され来院した.高熱を伴い腹膜刺激症状を有していたため,緊急手術を施行した.手術所見では,回腸末端近傍の回腸に約20cmにわたる範囲で,全周性の炎症所見と複数の狭窄および腸間膜の著明な肥厚を認め,病変部を含め切除した.標本の肉眼所見では,腸間膜側に深い縦走潰瘍を認め,Crohn病の肉眼所見に類似していた.病理組織学的検査では潰瘍の深部に破壊されたアニサキス虫体を認め,その周囲に好酸球性肉芽腫と膿瘍を認めた.以上より腸アニサキス症により,深い縦走潰瘍を形成したと診断した.一般には腸アニサキス症では全身状態が良好で腹部症状も軽いと言われているが,稀に本例のように激しい経過をとる症例が存在することを念頭に置いた対処が必要であると思われた.
Databáze: OpenAIRE