A CASE OF MACROGLOBULINEMIA WITH LUNG CANCER ASSOCIATED WITH CRYOGLOBULINEMIA AND PYROGLOBULINEMIA
Autor: | Eizo Toguri, Hiromichi Nakazima, Kozi Hatanaka, Nagatoshi Ohama, Hisayoshi Yamao, Nobuhiro Okazaki, Koji Kusakari, Keiko Hoshi, Masashi Ishida |
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Rok vydání: | 1979 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Naika Gakkai Zasshi. 68:742-749 |
ISSN: | 1883-2083 0021-5384 |
DOI: | 10.2169/naika.68.742 |
Popis: | 患者は67才,男性.老人健診の目的で来院.全身リンパ節の腫脹, X線像上,左肺上葉の円形陰影, M-蛋白を伴う高蛋白血症が発見され入院.肺異常陰影は気管支造影上B3基部の圧迫像と喀痰の細胞診でclass Vの所見から肺腫瘍と診断された.さらに,リンパ節の生検所見はリンパ球様細胞の浸潤が主体であり,また骨格ならびに他臓器の検索により原発性と考え,左肺上葉切除を行ない,組織学的に腺癌であることが判明した.その後X線像上再発を認め,骨転移による症状が出現し,放射線治療と抗腫瘍剤による治療を行なつたが間質性肺炎を合併し死亡.血清蛋白の検索から単クローンIgMの著増とλタイプのBence Jones蛋白が証明され, macroglobulin血症と診断した.さらにcroglobulinyとpyroglobulinが証明され, 1N HCl, 1N HNO3による酸-ゲル化試験でも陽性を呈した.精製したcryoglobulinはIgMとβ-lipoproteinから構成されていた.文献上肺癌とmacroglobulin血症の合併は外国では報告されているが,本邦では見当らない. macroglobulin血症とcryoglobulinならびにpyroglobulinの併存は本邦では本症例が2例目であり,本症例に該当する肺癌合併例は最初の記載と思われる.肺癌, macroglobulin血症, cryoglobulin, pyroglobulinの併存は極めて希なものであり,異常蛋白血症の病態を解明する上で貴重な症例と思われるので,臨床所見,臨床経過ならびに検査成績に剖検所見を加えて報告する. |
Databáze: | OpenAIRE |
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