An experimental study of the pathogenesis of the ischemic colitis

Autor: N. Inatsugi
Rok vydání: 1987
Předmět:
Zdroj: Nippon Daicho Komonbyo Gakkai Zasshi. 40:229-238
ISSN: 1882-9619
0047-1801
DOI: 10.3862/jcoloproctology.40.229
Popis: 目的および方法:虚血性大腸炎の成因とその発生機序を解明するために,ラットを用い腸間膜血管の結紮・肛門閉塞の組合せによる虚血性病変の作成,腸間膜血管結紮時および腸管内圧上昇時の腸壁内血流量の測定,組織学的検索を行った.成績:(1)虚血性潰瘍の発生率は血管結紮・肛門閉塞同時施行群において著しく高く,血管結紮6時間以後に肛門を閉塞したものに潰瘍の発生率の低下を認めた.(2)血管結紮1.5時間後に血流は著しく低下するが以後回復し,腸管内圧が10mmHg以上になることにより血流量の著明な低下を認めた.(3)作成された虚血性病変は,粘膜あるいは粘膜下層の浮腫や出血から全層性の壊死性変化まで観察された.結語:虚血性大腸炎の発生機序として腸壁の血流量の低下と腸管内圧の上昇という2つの因子の重複のタイミングが大きく関与していることが明らかになった.
Databáze: OpenAIRE