A Case of Superior Mesenteric Artery Syndrome Presenting with Portal Venous Gas

Autor: Tadaharu Osawa, Osamu Harada, Nobuo Yagihashi, Takehiro Sakai
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 38:496-501
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.38.496
Popis: 症例は81歳の男性で, 脳梗塞後遺症にて老人保健施設に入所中であった. 嘔吐, 著明な腹部膨満のため当科を受診した. 腹部X線にて胃拡張著明, 腹部造影CTにて上腸間膜動脈により十二指腸が圧迫され, 胃・十二指腸第3部までの拡張あり, 空腸の拡張を認めず. また, 門脈内ガス像を認めた. 上腸間膜動脈性十二指腸狭窄による急性胃十二指腸拡張, 門脈ガス血症と診断し, 経鼻胃管留置により保存的治療を開始した. 誤嚥性肺炎を認めたが, 徐々に全身状態の改善を認めた. 第5病日の腹部造影CT で胃十二指腸拡張・門脈ガスは消失し, 3D-CTでは上腸間膜動脈の分岐角度の狭小化を認めた. 上部消化管造影検査では十二指腸第3部での造影剤の途絶と口側腸管の拡張を認めた. 咀嚼・嚥下障害あり, 経管栄養開始後, 第19病日に転院した. 保存的治療のみで軽快した門脈ガス血症, 急性胃拡張を伴う上腸間膜動脈性十二指腸狭窄症はまれであり, 文献的考察を加えて報告する.
Databáze: OpenAIRE