Transitional cell carcinoma of the renal pelvis with peculiar histologic features

Autor: Hitoshi Sato, Hitoshi Fujiwara, Hisato Inatomi, Shigetoshi Iwai, Yoshimasa Kondo, Sachiko Iwai, Haruko Oka, Tetsuo Hamada, Kosho Obara
Rok vydání: 1991
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 30:108-114
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.30.108
Popis: 腫瘍が多彩な組織像を呈し, 術前の尿細胞診検査においての組織型の判定が困難であった腎盂移行上皮癌の1例について報告する.症例は, 59歳男性. 肉眼的血尿を訴えて来院され臨床的には超音波検査, CT検査にて腎細胞癌が最も疑われたが, 細胞診的には, 移行上皮癌あるいは腺癌いずれとも診断し難い像であった. 術前の尿細胞診標本では, 壊死性背景に多数の異型細胞が孤在性あるいは集簇をなして出現していた. 胞体が, basophilicでhomogenousな細胞また泡沫状で粘液様空胞を有する細胞もみられた. 一方, 核は偏在あるいは中心性でクロマチンは粗網状から細顆粒状に増量し, 好酸性の明瞭な核小体をもつ細胞も出現していた. 摘出された腫瘍は, 肉眼的に腎盂から左腎上極に浸潤性に増殖し, 腎盂腔内への乳頭状病変はみられなかった. 組織学的には, 一部に高分化な移行上皮癌の像を認めるものの多くは, 肉腫様の部分, 扁平上皮化生を起こした部分よりなっていた. すなわち, 尿細胞診でみられた細胞は扁平上皮化生を起こした部分からのものと考えられた.
Databáze: OpenAIRE