Influence of rainfall on the bacterial community at the urban spring Masugatanoike

Autor: Kazuko Morikawa, Kazuyo Nagaosa
Rok vydání: 2001
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Limnology (Rikusuigaku Zasshi). 62:169-175
ISSN: 1882-4897
0021-5104
DOI: 10.3739/rikusui.62.169
Popis: 武蔵野台地にある都市湧水・真姿の池において,1999年6月より9月まで梅雨期を中心に採水を行い,従属栄養細菌数(CFU)と環境要因の調査を行った。調査期間中,水温は16℃で一定であり,pHは6.2~7.0,ECは179~201μScm-1の間で変動した。CFUは3.2×10~7.9×102CFU mL-1の間で変動し,変動パターンは降雨に遅れて増加し,その後減少する傾向がみられた。湧水量は調査日までの40日間積算降水量と有意の相関を示した。Cl-,NO3-,SO42-,Na+,Mg2+,Ca2+のイオン濃度と40日間積算降水量の変動は,負の相関を示した。これに対し,CFUは,40日間積算降水量の変動と正の相関を示した。これらの結果は,CFUの変動は溶存イオンのように一単に水量に希釈されて変動しているのではない事を示している。真姿の池湧水の従属栄養細菌は,積算降水量の増加に伴う地下水量や流速の増加にともない,土壌や帯水層堆積物から流入して増加していることが示唆された。
Databáze: OpenAIRE