A case of metastasis of a pleomorphic adenoma of submandibular gland cancer to the heart

Autor: Tetsuya Monden, Takeyuki Sanbe, Sei Kobayashi, Tetsuji Enosawa, Toshikazu Shimane, Tomohiro Ono
Rok vydání: 2009
Předmět:
Zdroj: Toukeibu Gan. 35:31-36
ISSN: 1881-8382
1349-5747
DOI: 10.5981/jjhnc.35.31
Popis: これまで転移性心臓腫瘍の発生頻度は少ないとされ,生存中に発見されることは稀であった。更にその原発が頭頸部癌であることは極めて珍しい。今回我々は,長年放置していた顎下腺の多形腺腫が癌化し,右心房に転移した症例を経験したので報告する。症例は64歳の女性で他院にて右顎下腺全摘術を行っていた。病理組織診断は多形腺腫由来癌であり,術後の放射線および化学療法を行っていたが,右心房・脳・頸部・肺に多発転移を認めた。右心房転移は,臨床症状はなくCTによって発見された。現在のところ転移性心臓腫瘍に対する治療法は確立されていない。本症例に対しては臨床上の経験から,放射線照射とドセタキセルの併用療法を行ったが,腫瘍の縮小効果は認められず,死に至った。多形腺腫も癌化し多発転移をきたすことがあることを念頭に置き,さらに心臓転移も考慮しながら診療にあたるべきと思われた。
Databáze: OpenAIRE