A Case of Acute Hemorrhagic Rectal Ulcer who Developed Massive Melena aftery Surgery for a Cerebral Aneurysm

Autor: Hosokawa T, Wakasugi S, T. Katsube, T. Shimakawa, Y. Yagawa, Toshiaki Watanabe, Hiroyuki Kato, Koh Miura, Kenji Ogawa, M. Hirai, S. Haga, Y. Nartiaka, T. Kajiwara
Rok vydání: 1993
Předmět:
Zdroj: Nippon Daicho Komonbyo Gakkai Zasshi. 46:813-817
ISSN: 1882-9619
0047-1801
Popis: 症例は62歳の女性.脳動脈瘤の破裂によるクモ膜下出血と診断され,動脈瘤クリッピング術後第5病日に突然に下血が出現し,さらに4日後に大量下血がみられた.内視鏡にて下部直腸の後壁側,歯状線より3cm口側に,湧出性の出血を伴う血管の露出を認め,地図状の浅い潰瘍性病変を認めた.エタノールの局注にて止血しえたが,再出血をきたした.ショック状態となったため,緊急直腸切断術を行い救命しえた.病理組織学的には急性潰瘍の像を呈し,上皮細胞が完全に脱落し,筋層を越える組織欠損を伴い,リンパ球,好中球,形質細胞などの炎症性細胞の浸潤を認めた.また潰瘍近傍の小動脈には血栓形成や血管壊死性の変化を認めた.本症例は脳障害による中枢性のストレスが主な発生原因と考えられた.
Databáze: OpenAIRE