Recurrent factors of carpal tunnel syndrome following endoscopic carpal canal release in long-term haemodialysis patients

Autor: Ikki Hamanaka, Ichiro Okutsu, Keisuke Nishiyama, Kazuhisa Miyashita, Aya Yoshida
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 38:287-290
ISSN: 1883-082X
1340-3451
DOI: 10.4009/jsdt.38.287
Popis: 長期血液透析患者の手根管症候群は, アミロイドが手根管内に沈着し, 手根管の相対的な狭小化が発生して正中神経が圧迫されたために発生する. そのため自然治癒は起こらず, 手術治療に至る症例が多い. 初回手術後も維持透析のためにアミロイドが継続して沈着し, 初回手術で拡大した手根管の相対的な狭小化が再度起こり, 一部の症例では再発に至る. われわれは初回発症の手根管症候群に対し, 局所麻酔下に前腕の1cmの皮膚切開からUniversal Subcutaneous Endoscope (USE) systemを用いて屈筋支帯とdlstal holdfast fibers of the flexor retinaculum (DHFFR) を切離する内視鏡下手根管開放術を施行している. 今回, 初回内視鏡下手根管開放術後6か月以上経過観察を行った1,770手/1,196症例 (再発群: 230手/168症例, 非再発群: 1,540手/1,028症例) について, 再発関与因子を明らかにすることを目的とし, 両群の初回手術時の平均年齢, 平均透析期間, 両側罹患の有無, シャント血管の有無について比較した. 初回手術時平均年齢は再発群52.2歳, 非再発群56.8歳であり, 再発群で有意に若かった. 平均透析期間は再発群15.4年, 非再発群16.8年であり, 再発群で有意に短かった. 両側罹患の有無, シャント血管の有無については両群間で有意差を認めなかった.低年論または透析開始後短期間で発症し手術治療に至った症例では, 再発および再手術の可能性を考慮して, 初回手術は低侵襲な術式を選択する必要がある. われわれの行っているUSE systemを用いた内視鏡下手根管開放術は前腕1cmの健常組織損傷で手術目的を達成できるため, 透析患者の手根管症候群手術として最適な術式であると考える.
Databáze: OpenAIRE