Three Cases of Accidentally Swallowed Partial Denture Required a Laparotomy

Autor: Kazuharu Yamamoto, Kenichiro Okadome, Hiroyuki Matsuda, Atsushi Fukuda, Yoshinobu Ichiki, Hiroshi Matsuura
Rok vydání: 2001
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 62:1177-1181
ISSN: 1882-5133
1345-2843
Popis: 誤嚥による消化管異物は自然に排出される場合が多く,また近年の内視鏡技術の発達により,保存的に内視鏡下に摘出可能となった.しかし,異物の種類や摘出時期によっては,稀に消化管出血,イレウス,膿瘍形成などの合併症をきたし,開腹手術を要する場合がある.今回,われわれは開腹手術を要した義歯誤嚥の3例を経験した.部位は,それぞれ胃幽門部,空腸, S状結腸でいずれも義歯のクラスプが嵌頓していた.胃幽門部および空腸に嵌頓した義歯は,腸管切開,異物摘出を行ったが, S状結腸に嵌頓した義歯は憩室に嵌頓しており,周囲と癒着した腫瘤を形成していたため, S状結腸切除を施行した.いずれも義歯の形態で鋭利になった部分が存在し,消化管穿孔の危険性があり,厳重な経過観察と早期に摘除する必要があると思われた.
Databáze: OpenAIRE