Adsorption of HgBrn Complexes on Activated Carbon

Autor: Kuniaki Tanaka, Toshiyasu Tamura, Sachio Yosihara, Takashi Shirakashi
Rok vydání: 1999
Předmět:
Zdroj: NIPPON KAGAKU KAISHI. :137-143
ISSN: 2185-0925
0369-4577
DOI: 10.1246/nikkashi.1999.137
Popis: Br-共存下に活性炭へHg2+を吸着させ,吸着後の溶液中の全水銀濃度およびBr-イオン電極による測定値から算出した全Br-イオン濃度から活性炭へ吸着した水銀錯体の平均配位数を算出するとともに,水銀を吸着した活性炭を熱分析することにより活性炭への水銀の吸着状態を検討した.活性炭としてはヤシガラ系および石炭系のものを用いた.熱分析の結果から,中性条件では活性炭はHg2+を還元し,その還元力はヤシガラ系の方が石炭系より大きいことが明らかとなつた.吸着の平均配位数を解析した結果,中性では還元態の水銀のほかに,[HgBr2],[HgBr3]-の吸着があり,これらの錯体の吸着性は両活性炭で大差ないことが示された.酸性では,還元態の吸着は少なく,[HgBr2],[HgBr3]-の吸着が主であるがBr-濃度が高くなるとBr-あるいは[HgBr4]2-の吸着も存在することが示唆された.また,[HgBr3]-の吸着性は両活性炭で大差なかつた.これらのことから,Br-共存下での活性炭へのHg2+の吸着状態は単一ではなく,液性,Br-濃度あるいは活姓炭の種類により異なることが明らかとなつた.
Databáze: OpenAIRE