Rapidly increasing hepatic hydrothorax induced dyspnea in two cases with liver cirrhosis

Autor: Satoru Hasuike, Naoko Tsubouchi, Junya Kato, Akio Ido, Katsuhiro Hayashi, Mizue Motoda, Hirohumi Uto, Hirohito Tsubouchi
Rok vydání: 2004
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 45:202-205
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.45.202
Popis: 急速な肝性胸水の貯留により呼吸困難を来した肝硬変の2例を経験した. 症例1は53歳の男性. B型肝炎ウイルス関連肝硬変に合併した難治性腹水の加療中, 床に落ちた物を53cmのベットから拾った時に, 右季肋部に鈍痛を自覚した後, 急に呼吸困難が出現した. 腹囲の急激な減少 (78.5cmから73.0cm), 右胸部呼吸音の減弱, 低酸素血症, 胸部単純X線検査4日前にほとんどなかった右側胸水が見られた. 症例2は72歳の男性. C型肝炎ウイルス関連肝硬変に合併した軽度腹水の通院加療中, 20kgの灯油を運んだ1日半後に呼吸困難が出現した. 右胸部呼吸音の減弱, 低酸素血症, 胸部単純X線検査で2カ月前にはなかった右側胸水が見られた. 腹水を有する肝硬変患者では, 腹圧を極端に上昇させる作業や姿勢は急速な肝性胸水を誘発し, 呼吸困難を招く可能性があるので, 日常生活でこのような作業や姿勢を避けるように指導する必要がある.
Databáze: OpenAIRE