Stability of Pt electrocatalyst in phosphoric acid fuel cell

Autor: Toshiaki Murahashi, Jun Aragane
Rok vydání: 1988
Předmět:
Zdroj: NIPPON KAGAKU KAISHI. :1670-1676
ISSN: 2185-0925
0369-4577
DOI: 10.1246/nikkashi.1988.1670
Popis: リン酸型燃料電池に用いられる電極触媒の運転下の挙動および安定性を実際の燃料電池を用いて調べた。運転後の電極およびマトリックス中の白金触媒の分布を調べると運転とともにマトリックス中に白金の存在が認められ, かつ, アノード表面に白金の堆積が認められた。この白金の溶解・移動現象は電位も依存性を示し,通常の定格運転条件 (600~700mV) では触媒は安定でその変化は認められないが, 開回路電位ではすみやかなカソードからの白金の溶出が生じることを示した。また, カソード, アノードともに白金粒径は成長していた。これらの事実は実際の燃料電池において白金の溶解・再析出, 移動・融着の両機構が共存していることを示ず。白金の溶出に関する電位と温度の影響を白金の溶出プロセスにおける拡散律速を仮定して定量的に求めた。輿験結果との比較は必ずしも十分よいとはいえないが, これは高分散担持触媒とテフロンを用いたガス拡散電極と計算の基礎データとなった平板白金との熱リン酸への溶解度の差と考えられる。高電位での燃料電池の運転は極力回避されるべきであり, 実機プラントでも高電位 (800mV以上) の状態ができるだけ短時間であるようにシーケンスを組んでいる。
Databáze: OpenAIRE