A case of metastatic uterine carcinoma derived from the breast
Autor: | Ryuichi Kudo, Tetsuya Kusanagi, Hideaki Narimatsu, Osamu Yamauchi, Masayoshi Hashimoto |
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Rok vydání: | 1985 |
Předmět: | |
Zdroj: | The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 24:548-553 |
ISSN: | 1882-7233 0387-1193 |
Popis: | 婦人科細胞診標本に性器外由来の悪性細胞が出現する頻度は, 10万検体に5例から10例程度である.その由来臓器として, 本邦では胃癌が大部分を占め, 乳癌の子宮転移の報告は極めて少ない.今回われわれはこの極めてまれな乳癌の子宮転移症例 (papillotubularcar cinoma with scirrhous type) を経験したので, その臨床経過と剥離細胞診について文献的に比較検討を行い, 以下の結果を得たので報告する.乳癌の子宮転移がある場合, 多くは局所再発や他臓器への転移を伴い, 症状として不正性器出血を認める.そのため細胞診では出血性背景を呈することが多い.本症例の細胞像の特徴は, 均一な小型類円形悪性細胞が主としてシート状に小集塊を形成したり, 線状配列を呈して出現し, 核長径8~12μm (平均9.4μm), 核短径6~11μm (平均8.4μm) の小型核で明瞭な1個の核小体を認めることである.この細胞像は原発巣の乳頭腺管癌とは異なり, 間質にscirrhousに浸潤している細胞と一致し, さらに乳癌組織型中, 小葉癌の穿刺吸引細胞診所見と一致していた.以上より子宮へ転移した乳癌細胞は, 病理組織標本で典型的な小葉癌とはいえないが, これに極めて類似した細胞性格を有することが細胞診所見から推測可能であった. |
Databáze: | OpenAIRE |
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