A Case of Small Bowel Penetration due to Lymphangioma of Jejunal Mesenterium

Autor: Makoto Morita, Syouji Tsuda, Osamu Hosokawa, Masakazu Hattori, Kunishige Watanabe
Rok vydání: 1994
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 27:2034-2038
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.27.2034
Popis: 腸管穿通を伴った空腸腸間膜リンパ管腫の1例を経験した. 症例は生後1か月の女児で, 嘔吐, 腹部膨満を主訴に来院腹部の超音波検査, およびCT検査にて, 腸間膜嚢腫によるイレウスと診断, 開腹手術を施行した. Treitz靱帯より約25cmの空腸腸間膜に嚢胞性腫瘤を認め, これにより同部の空腸が圧排・伸展されイレウス状態をきたしていた. この嚢腫を含め小腸を部分切除した. 嚢腫は長径5cm大で多房性であり, 嚢腫に圧排された空腸には打ち抜き様の穿通を認めた. 病理組織学的には海綿状リンパ管腫と診断され, 穿通部腸管の漿膜下組織内にもリンパ管腫が存在した. 腸管壁内のリンパ管腫の存在により, その部のぜい弱化を来し, 腸管が穿通したものと考えられた.小腸腸間膜リンパ管腫は新生児にはまれで, 術前診断は困難なことが多いが, 腹部超音波検査およびCT検査がその診断に有用であった.
Databáze: OpenAIRE