Autor: |
Hirotsugu Minami, Atsushi Tanaka, Junling Bai, Tatsuya Fukazawa, Hiromi Hamada, Shin Fujie, Nobuo Takahashi, Kazuo Jin, Hiroshi Kobayashi, Daisuke Harada, Kanako Mantoku, Seiki Igarashi, Ikuo Atsuya, Hirotoshi Sakagami |
Rok vydání: |
2010 |
Předmět: |
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Zdroj: |
BUNSEKI KAGAKU. 59:1105-1111 |
ISSN: |
0525-1931 |
DOI: |
10.2116/bunsekikagaku.59.1105 |
Popis: |
摩周湖は,国連環境計画GEMS/Water(Global Environment Monitoring System/Water)プログラムのベースラインモニタリングステーションとして登録されている日本で唯一の湖である.本研究では,摩周湖水中ニッケル濃度の深度プロファイルを明らかにし,ニッケルの供給源に関する知見を得ることを目的に検討を行った.その結果,成層期の表層湖水中ニッケル濃度は温度躍層より深部の湖水中濃度に比べて高く,湖岸の降雨試料及びカルデラ壁上部の積雪試料中ニッケル濃度は,表層湖水中濃度より更に高いことを明らかにした.これらの傾向はバナジウム濃度にも見られた.雪試料中ニッケル濃度とバナジウム濃度の比は,石油燃焼ばい塵中の両元素濃度比の報告値と一致した.一方,温度躍層深度でニッケル濃度の高濃度異常が観察された.湖水中両元素濃度の深度分布挙動,雨及び雪試料中の両元素濃度と湖水中濃度との比較を通して,湖水中ニッケルの一部は化石燃料燃焼排気が起源と考えられる粒子状物質として,大気経由で摩周湖に供給されている可能性を示した. |
Databáze: |
OpenAIRE |
Externí odkaz: |
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