Evaluation of body water change for patients suffering from dialysis difficulties by the bioelectrical impedance method
Autor: | Tomoyuki Kita, Toshiko Fukuda, Kouji Kondou, Shuji Konishi, Masanori Matsumoto, Makoto Matsukawa, Takahito Ban, Rumi Sakai, Jyunko Tajika, Takeshi Shinkou, Chieko Konishi, Sachiko Fukui, Kaoru Takeshita |
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Rok vydání: | 2002 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 35:1321-1326 |
ISSN: | 1883-082X 1340-3451 |
DOI: | 10.4009/jsdt.35.1321 |
Popis: | 生体電気インピーダンス法を用いたbody composition analyzer (BCA) による透析患者の体液変動の検討を行った. 対象は当院の血液透析患者64例である. 方法は除水量とBCAで測定される血液透析 (HD) 前後の総水分 (TBW) 変化量の比較を行った. また, BCAによる分析前13回のHD中に全く血圧低下に対する処置が必要なかった29例をコントロールとし, 5回以上の処置が必要であった35例を低血圧群と2群に分類し体液変動について検討を行った.まず, 除水量とHD前後のTBIN変化量の比較については両者が大きく異なる結果であった. われわれは, この両者が等量にならなかった原因をHD前の総脂肪量 (TBF) はHD後の測定値を使用することが妥当との仮説を立て, HD前の除脂肪体重 (LBM), 総体液量 (TBW), 細胞内液量 (ICW), 細胞外液量 (ECW) に補正を行った. その結果, 除水量とTBW変化量は非常に良く近似 (r=0.94, y=0.98x+0.05) したため, 以後の検討はこの仮説に基づき, われわれが考案した補正式を使用し検討を行った.ECW変化率とICW変化率の関係ではコントロール群, r=0.7, y=-0.24x-0.56, 低血圧群, r=0.87, y=-0.4x+6.08で2群ともに負の相関関係を認めた. この結果はECWの減少によりICWが増加していることを表し, その傾向は低血圧群に強く認められた.透析中の低血圧の原因がplasma refilling rate (PRR) の低下だけではなく, HD中にECWから, ICWへの水分の移行により低血圧を発症している症例が存在することを示唆している. 以上のことからBCAを用いることにより, 低血圧の原因究明とその原因に応じた適切な対処が可能と思われた. |
Databáze: | OpenAIRE |
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