Thermal Emission Monitoring of Naphthalene from Coals by Supersonic Jet Resonance Enhanced Multi-photon Ionization Time-of-Flight Mass Spectrometry Technique

Autor: Masaaki Fujii, Hayashi Shunichi, Michihiro Aimoto, Suzuki Tetsuya, Masayuki Nishifuji, Shun-ichi Ishiuchi
Rok vydání: 2007
Předmět:
Zdroj: BUNSEKI KAGAKU. 56:1133-1139
ISSN: 0525-1931
DOI: 10.2116/bunsekikagaku.56.1133
Popis: 石炭,石油,廃棄物等の燃焼や石炭乾留などの高温プロセスにおいて,環境側面からダイオキシンや多環式芳香族炭化水素(PAHs)のような微量有機化合物のリアルタイムモニタリングが必要とされている.超音速ジェット多光子共鳴イオン化質量分析法(supersonic jet resonance enhanced multi-photon ionization time-of-flight mass spectrometry,Jet-REMPI-TOFMS)は,高感度かつ高選択的なリアルタイム分析が行える有効な手法である.本研究では,管状炉を用いて不活性ガス中で石炭を加熱した際に発生するPAHsの1つであるガス中のナフタレンについて,開発したJet-REMPI-TOFMS装置を用いて,発生挙動をリアルタイムで観察した.ナフタレンの発生挙動は石炭の炭種により異なるが,石炭乾留原料炭試料では,メタン・エタンの発生に先立ち,ナフタレンが170℃ 近辺で発生し始め,600℃ まで継続した.石炭の一次分解によるナフタレンの発生は,石炭の化学構造のうち,熱的に弱い部分に含まれるナフチル基が解離することによって生成したものと推察される.
Databáze: OpenAIRE