A Case of Anal Fistula Cancer with Multilocular Cysts

Autor: Toshikazu Ito, Akira Moriguchi, Ryoichi Arima, Hirotaka Morishima, Yasuo Matsuda, Yoshiro Oguchi
Rok vydání: 2002
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 63:1500-1504
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.63.1500
Popis: 患者は69歳,男性. 34歳時より35年間にわたり痔瘻に対して9回手術を受けており,約半年の周期で瘻孔の開存と閉鎖を繰り返していた.瘻孔からの粘液分泌を認め,近医にて痔瘻癌を疑われ当科紹介となる.臀部,肛門部は変形しており,瘻孔を2カ所認めコロイド状の粘液が漏出していた.腹部CTおよびMRI検査では肛門から骨盤内にかけて最大径7cm大の多房性の嚢胞性病変が存在した.瘻孔壁の生検にて腺癌が疑われたため,痔瘻癌の診断にて腹会陰式直腸切断術を施行した.嚢胞は直腸周囲の坐骨直腸窩,骨盤直腸窩の大半を占めるように存在した.直腸,瘻孔,嚢胞を一塊として摘出した後,臀部欠損部は大殿筋皮弁にて閉鎖した.瘻孔は一次孔から嚢胞内に入り,二次孔へと連続しており,明らかな腫瘤を形成していなかった.病理組織診では,粘液癌と診断された.リンパ節転移は認められなかった.骨盤内に術後放射線療法(50Gy)を追加した後.退院した.
Databáze: OpenAIRE