Impact of '24 ka Nakanojo Mud Flow' Event on the Fluvial Landform Development in Nakanojo Basin, Central Japan

Autor: Toshihiko Sugai, Hidetsugu Yoshida
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: The Quaternary Research (Daiyonki-Kenkyu). 44:1-13
ISSN: 1881-8129
0418-2642
DOI: 10.4116/jaqua.44.1
Popis: 後期更新世以降の中之条盆地の地形発達史を復元し,約2.4万年前に発生した浅間火山の大規模山体崩壊に由来する中之条泥流の流下・堆積過程と,それによる地形変化を検討した.中之条泥流は,既存の堆積段丘面にのりあげて中之条面を形成した.泥流堆積物の層厚および堆積頂面高度は,吾妻川の攻撃斜面側で大きく,中之条面には流れ山が分布する.中之条泥流は,岩屑なだれとしての性質を保持した状態で幅の狭い谷中を流下後,谷幅が広がる盆地に流入し,急激に減速したと考えられる.その結果,大量の堆積が生じ,当時の河床から約20~30mの比高を有していた段丘面に,中之条泥流がのりあげたと推定される.中之条泥流の堆積後,現在に至るまで吾妻川では侵食作用が卓越してきた.これらのことから,中之条泥流イベントは,完新世に至るまで河床変動をコントロールしてきたと考えられる.
Databáze: OpenAIRE