The biological dressing effects of chitin membrane on the regeneration of palatal mucosa

Autor: Eisuke Miyakawa, Yorimasa Ogata, Miyoko Matsue, Ichiro Matsue
Rok vydání: 1991
Předmět:
Zdroj: Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology). 33:190-198
ISSN: 1880-408X
0385-0110
DOI: 10.2329/perio.33.190
Popis: 2頭のカニクイザルの硬口蓋部から部分層歯肉片を採取し, 開放創を作製後, 同部位に対して, 創傷治癒促進効果を期待した被覆保護材として, キチン膜または脳硬膜を応用した。また, 対照として, 露出部位および歯肉片を採取しないコントロール部位を設定した。術後1, 3, 5週目に術部を摘出し, 組織学的および生化学的検索を行った。生化学的検索は, SDS-PAGEによるコラーゲンのタイプおよびその合成量の検索, ケラチンに関しては, ELISA法およびウエスタンブロッテング法にて検索を行った。その結果, 組織学的には, キチン膜部位で, 上皮および結合組織の治癒状態が良好である所見が得られた。またキチン膜部位で治癒の初期にタイプ1およびIII型コラーゲンの合成の促進が認められた。ケラチンに関しては, 対照と比較して, キチン膜および脳硬膜部位で5週目に合成の促進を認め, キチン膜部位でその効果が大きかった。以上のことより, キチン膜は, 創傷治癒を促進させる被覆保護材として, 歯周外科処置に応用できる, 有用な材料であると考えられた。
Databáze: OpenAIRE