Palaeoloxodon naumanni (Makiyama, 1924) from the Middle Pleistocene Kiyokawa Formation in Yoshinoda, Sodegaura, Chiba, Central Japan

Autor: Hajime Taru, Naotomo Kaneko
Rok vydání: 2006
Předmět:
Zdroj: The Quaternary Research (Daiyonki-Kenkyu). 45:189-196
ISSN: 1881-8129
0418-2642
Popis: 千葉県袖ケ浦市吉野田に分布する下総層群清川層から, 長鼻類の右下顎臼歯および左大腿骨遠位部の化石が産出した. 臼歯は板状歯であり, 咬板幅, 咬板数, エナメル環の形態的特徴などからナウマンゾウPalaeoloxodon naumanni の右下顎第3大臼歯であることが明らかになった.同地点からはニホンジカCervus (Sika) nippon, イヌ科Canidae, ヤベイシガメMauremys yabei , ハナガメ属の一種Ocadia sp. などの脊椎動物化石が共産した. これらと堆積環境, 植物化石から推定される古環境を考慮すると, 本地域は森林を控えた草原域や疎林域と考えられる. また, 植物化石と動物化石などの考察から, 当時の気候は現在より寒暖の格差が大きかったと推定されており, ナウマンゾウの生息環境を考える上で貴重な発見といえる.
Databáze: OpenAIRE