A Case of Cecal Cancer with Large Abdominal Wall Abscess

Autor: Hirotoshi Kobayashi, Masayuki Enomoto, Satoru Iida, Kenichi Sugihara, Tetsuro Higuchi, Masamichi Yasuno, Megumi Ishiguro, Hiroyuki Uetake, Toshiaki Ishikawa
Rok vydání: 2009
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 42:1603-1608
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.42.1603
Popis: 盲腸癌による穿通で広範な腹壁膿瘍を呈し,癌による穿通部以外にも複数の箇所で腹壁膿瘍と腸管に交通を認めた症例を経験したので報告する.症例は74歳の男性で,食思不振・腹痛で当院を受診された.腹部CTにて広範な腹壁膿瘍を認めるとともに,盲腸壁の肥厚を認めた.大腸癌による腹壁膿瘍が疑われたが,まず膿瘍ドレナージを施行し,全身状態の改善を図った.後日,結腸右半切除術を施行した.腹壁膿瘍が非常に広範であったこと,また入院時より患者の全身状態が不良なこともあり腹壁は合併切除しなかった.病理組織学的検索では盲腸の中分化腺癌で,pSI,pN2,ly2,v2,fStage IIIbであった.腹壁膿瘍を治療する場合,その原因として大腸癌も念頭におく必要があると考えられた.また,その診断にはCTが有用である一方,膿瘍ドレナージにおける細胞診の有用性は低いと考えられた.
Databáze: OpenAIRE