A Case of Signet-ring Cell Carcinoma of the Gallbladder

Autor: Masahiro Yamamoto, Hirohiko Onoyama, Tatsuo Sako, Syuichi Yamashita, Iwao Yamazaki, Masao Tomita, Tetsuo Ajiki, Toshitake Motohara
Rok vydání: 1994
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 27:2007-2009
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.27.2007
Popis: 胆嚢原発印環細胞癌の1例を報告する. 症例は67歳の女性で, 心窩部痛を主訴に来院した. CTおよびUSにて胆石胆嚢炎と診断され開腹手術を施行した. 開腹時所見では緊満した胆嚢と, 周囲の癒着を認め, 胆嚢摘出術が施行された. 切除標本では胆嚢頸部の肥厚像が著明で, 結石は42個あり, ビリルビンカルシウム石であった. 術後の病理組織診において, 頸部の肥厚部に一致して漿膜に及ぶ印環細胞癌の浸潤像を認めた. 追加切除のための再手術は患者が同意せず, 退院となり, 術後1年11か月で原病死した. 胆嚢原発の印環細胞癌は全国統計でも頻度が低く, 報告例も少ないが, 胆嚢癌の中でも予後不良と考えられ, 治療法に対する配慮が重要で, 特に術中の炎症像との鑑別診断が重要になると思われる.
Databáze: OpenAIRE