Cytologic features of primary lung cancer with sarcomatous component

Autor: Kazunori Nishida, Yuichi Ishikawa, Masafumi Tsuzuku, Rira Hoshi, Yukitoshi Satoh
Rok vydání: 1999
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 38:205-212
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.38.205
Popis: 肺切除材料の組織診にて肉腫様変化を伴う原発性肺癌と診断され, かつ術前細胞診が施行された8例について細胞診での確定診断を目的とする細胞学的検討を行った.対象とした8例は組織学的に,(1) 扁平上皮癌の成分を伴うもの2例,(2) 腺癌の成分を伴うもの4例,(3) 肉腫様細胞のみからなるもの2例の3つの亜型に分けられた.(1) の扁平上皮癌を伴う2例は, いずれも細胞診で角化型扁平上皮癌細胞が認められ,(2) の腺癌を伴う4例中1例で, 細胞診で腺癌細胞を認めた.(3) 肉腫様細胞のみからなるもの2例では, 癌成分を伴う (1)(2) にはみられなかった出血性背景を認めた.次に, 肉腫様細胞の細胞形態は, 多形性細胞型と紡錘形細胞型に大別された.(1) では両方の細胞型が,(2) では紡錘形細胞型のみが, さらに (3) では多形性細胞型のみがそれぞれ認められた.肉腫様変化を伴う原発性肺癌は, 背景, 分化傾向を示す癌細胞の出現の有無, 肉腫様細胞の形態を総合的に観察することにより, 細胞診から肉腫様変化を伴う肺癌であること, および亜型の推定診断が可能であると考えられた.
Databáze: OpenAIRE