Examination of the effectiveness of the tranexamic acid for the purpose of the aprotinin loss

Autor: Yasushi Narita
Rok vydání: 1998
Předmět:
Zdroj: Japanese journal of extra-corporeal technology. 24:38-41
ISSN: 1884-5452
0912-2664
DOI: 10.7130/hokkaidoshakai.24.3_38
Popis: 体外循環中のアプロチニン投与量を従来の半量に減らし,代わりとして抗プラスミン作用を持つトラネキサム酸を使用して,その臨床的有用性を検討した。症例は1993年11月から1997年2月までの待機的開心術症例のうち,これらをfull doseのアプロチニン使用群である直腸温28℃ の非ヘパリンコーティング回路使用群6例(NC群),同直腸温でのヘパリンコーティング回路使用群6例(HC群),直腸温33℃ でのヘパリンコーティング回路使用群6例(THC群)の3群(3群のアプロチニン使用量は,麻酔導入時の100万単位d.i.v.,回路路内充填100万単位,CPB中は1万単位/kg/時間)と,アプロチニン量を半量にし,これに代わるものとして,CPB中にトラネキサム酸を30分毎に250mg加えた直腸温33℃ での非ヘパリンコーティング回路使用群(TTNC群)とを,手術前後における補体の変動,血小板数,術後24時間出血量を計測した。NC群,HC群,THC群,TTNC群のC3aはコントロール値を100%としたときの術後ICU帰室時では,それぞれ447%,354%,263%,657%に上昇していた。血小板数は術前値100%に比して,術後1日目で49.1%,57.2%,38.3%,61.1%,24時間出血量は245ml,189ml,331ml,593mlであった。今回の投与法でのトラネキサム酸の効果は不十分で,今後さらにトラネキサム酸投与量を考慮し,検討する必要があると考えられた
Databáze: OpenAIRE