Two cases of supratentorial hemorrhage manifested as symptomatic epilepsy following lumbar spinal surgery

Autor: Tomotaka Tanaka, Hisashi Narai, Shino Takehisa, Koji Kabutan, Masaya Takahashi, Nobuhiko Omori, Yasuhiro Manabe, Kazuhiro Takeuchi
Rok vydání: 2008
Předmět:
Zdroj: Nosotchu. 30:64-68
ISSN: 1883-1923
0912-0726
DOI: 10.3995/jstroke.30.64
Popis: ごくまれな脊椎手術周術期合併症に硬膜外血腫などが報告されているが、テント上の出血例は極めて少ない。今回、われわれは、術直後にテント上にくも膜下出血をきたし、症候性てんかんによる意識障害を呈した2症例を経験したので報告する。 症例1は80歳の男性。腰椎脊柱管狭窄症による歩行障害のため、当院整形外科入院。腹臥位にて、L3/4,4/5の椎体間固定術を施行された。閉創直後に誘因なく血圧低下。直ちに補液と昇圧剤の投与により正常に復し、リカバリー室入室後抜管した。その直後、全身強直性痙攣が出現し、両眼上転、開眼したまま瞬きせずJCS300の状態となった。頭部CTにて、テント上にくも膜下出血および硬膜下血腫を認めた。症候性てんかんとして加療し、約24時間後に清明となった。症例2は83歳の男性。化膿性脊椎炎にてL4/5の病巣掻爬および腰椎後方侵入椎体間固定術施行。術直後、意識レベルの改善不良のため、頭部CT施行。テント上にごく軽度のくも膜下出血を認めた。症候性てんかんとして加療し、12時間以内に清明となった。両症例ともに明らかな硬膜損傷は認めていないが、低髄液圧症候群を誘因としたテント上頭蓋内出血により症候性てんかんを発症したと推測され、脊椎手術の周術期合併症として念頭に置くべき病態と考えられた。
Databáze: OpenAIRE