Two-staged Operation for an Infected Common Illiac Arterial Aneurysm

Autor: Hideto Emoto, Hiroyuki Suzuki, Yoshimasa Uno, Shigeki Horikoshi
Rok vydání: 1999
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Cardiovascular Surgery. 28:331-334
ISSN: 1883-4108
0285-1474
DOI: 10.4326/jjcvs.28.331
Popis: 細菌感染による感染性腹部動脈瘤は腹部動脈瘤疾患において比較的稀とされており, またその手術時期や血行再建法に関して種々の見解が議論されている. 今回われわれは, 二期的に手術を施行し良好な経過を得た感染性腹部動脈瘤症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例は56歳, 男性. 糖尿病管理目的にて通院中のところ, 全身倦怠, 発熱が増強. 精査目的にて入院し施行した腹部CT, 腹部大動脈造影検査において, 左総腸骨動脈に曩状の動脈瘤が認められ, また血液培養検査にてサルモネラ菌が検出されたため, 同菌による感染性動脈瘤と診断した. 手術は, 初回術中所見よりまず感染巣の処置と extraanatomical bypass を行い, ついで anatomical grafting とする二期的手術を施行, 術後は6週間抗生剤治療を継続した. 術後経過は良好で軽快退院となり, 術後6カ月を経た現在も感染再燃徴候はみられていないが, 今後も感染症の再燃に対する慎重な経過観察が重要と考えられた.
Databáze: OpenAIRE