An Adult Case of Multiple Ileal Mucosal Diaphragms

Autor: Takao Hanaoka, Chiaki Hatazawa, Rikko Lee, Tomoyuki Kusano, Shinichiro Ouchi, Taiji Seto, Yuichi Tanaka, Tamotsu Kudo, Akira Tsuchiya
Rok vydání: 1994
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 27:1108-1112
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.27.1108
Popis: 極めてまれな多発性回腸膜様狭窄症の1症例を報告した.患者は63歳の男性.1989年3月に当院で直腸癌の手術を受けるまでは, 腸閉塞の既往はなかった.術後のイレウスのため, 1989年9月に再入院し, 再開腹した.癒着剥離の際, 回腸の近位側に膜様狭窄部が多発していることが偶然に判明した.膜様部の中心にはpin-holeから径10mmの大きさの穴が1個あった.膜様物が集中していた回腸を50cm切除し, 端々吻合した.吻合前に空腸瘻と盲腸瘻のtubeを残存小腸内腔に挿入して抵抗なく通過できることを確認した.組織学的検査で膜様部には粘膜筋板が著明に肥厚している像が認められた.成人の先天性小腸狭窄症は極めてまれで, 我々が検索しえたかぎりでは, 報告例は世界で6例のみであった.
Databáze: OpenAIRE