A Statistical Study of 104 Cases of Multiple Piloleiomyoma in Japan

Autor: Atsushi Takamiyagi, Tsuguna Miyagi, Hiroshi Uezato, Abdul Manan Bhutto, Keisuke Hagiwara, Keishi Uehara, Shigeo Nonaka
Rok vydání: 1995
Předmět:
Zdroj: Nishi Nihon Hifuka. 57:76-79
ISSN: 1880-4047
0386-9784
DOI: 10.2336/nishinihonhifu.57.76
Popis: 多発性立毛筋平滑筋腫の当教室例17例と本邦報告例87例について, 統計的観察をおこなった。男性41例(21歳から76歳, 平均43.1歳), 女性63例(14歳から87歳, 平均46.0歳)とやや女性に多かった。四肢, 背部, 胸部, 肩など比較的張力の強くかかる部位に多かった。自覚症状としては疼痛がほとんどで, 54例(51.9%)にみられた。腫瘍はほぼ同時期に発生し, 多中心性に多発することから何らかの発生因子が作用していることが疑われた。子宮筋腫合併例がかなり多く, 女性患者43例のうち25例(58.1%)にみられ, 子宮筋腫と同様エストロゲンとの関与が強く示唆された。発症時期別にみたところ, 血中エストロゲンが上昇する10歳代後半から40歳代に多く発症しており, 全体の75%を占めていた。われわれは当教室例13例に対し腫瘍部のエストロゲン·リセプター(estrogen receptor: ER)染色をおこなったところ, 6例(46.2%)に陽性を示した。これらのことから生来性にERを多くもつか, または高感受性のERをもった立毛筋が部分的に存在し, 血中エストロゲンが上昇する時期にその影響を強く受け, さらに皮膚の伸展など外的刺激が加わることが, 本症の発生因子のひとつではないかと考えた。
Databáze: OpenAIRE