A case of pheochromocytoma in a patient with a single adrenal gland on long-term hemodialysis. experience with a cortex-sparing operation and plasma vanillylmandelic acid levels in patients on hemodialysis

Autor: Noriyuki Iwamoto, Hisao Mabuchi, Hideaki Itou, Toshihiko Ono, Noriyuki Yamamoto, Shingo Hosoi, Yoshio Kawase, Satoru Yamasaki
Rok vydání: 1997
Předmět:
Zdroj: Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 30:923-928
ISSN: 1883-082X
1340-3451
DOI: 10.4009/jsdt.30.923
Popis: 単副腎である慢性血液透析 (HD) 患者に合併した褐色細胞腫を経験した. 副腎皮質温存手術およびHD患者に発生した褐色細胞腫について文献的考察を加え, またHD患者の血漿バニルマンデル酸 (VMA) 値について検討した. 症例は, 56歳男子, 1978年1月より末期腎不全にて慢性血液透析中であった. 1995年2月, Aquired cystic disease of kidney (ACDK) に合併した腎細胞癌で根治的右腎摘除術 (右副腎合併切除を含む) および後腹膜リンパ節郭清術を受けている (RCC, papillary and common type, granular>clear cell subtype, G2, pT2, N3). 術後6か月のCTにて左副腎腫瘍を認めた. 腎摘除前のCTと比較したところ, 腫瘍径は約2cmで, 周囲との癒着を認めず, 明らかな増大は認めなかった. 10月選択的副腎動脈撮影を行った. 副腎腫瘍は血管陰影に乏しく右腎腫瘍の副腎転移とは診断し得なかった. また特別の症状もなく非機能性副腎腫瘍として経過観察とした. なお, 動脈撮影時明らかな血圧の上昇は認めなかった. その後約2か月, 透析終了時動悸を伴う高血圧発作を認め, 血漿CAおよびVMAの高値を認めた. I131MIBGシンチにて左副腎がhotに描出され, 左単副腎に発生した褐色細胞腫と診断した. 術前prazosinにて管理し, 副腎皮質温存を目的に褐色細胞腫核出術を行った. 術後cortisolの補充療法を行い28日後に離脱した. 術後血漿CAは正常化したが, VMAの高値が持続した. そこで, 慢性血液透析患者の血漿VMAについて検討した. その結果, 慢性血液透析患者の血漿VMAの基準値は432μg/ml (mean+2SD) 以下と推定され, HD患者の血漿VMA値の解釈には注意を要すると考えられた.
Databáze: OpenAIRE