40 years of interlocution with aphasic or demented patients : case studies of recurring utterance in aphasia and jargon-like speech in dementia

Autor: Minoru Matsuda
Rok vydání: 2020
Předmět:
Zdroj: Higher Brain Function Research. 40:131-142
ISSN: 1880-6554
1348-4818
DOI: 10.2496/hbfr.40.131
Popis: 「とっておきの蔵出し症例」として, 脳血管障害で再帰性発話を呈した症例と, ジャルゴン様発話を呈した重度のアルツハイマー病の症例を報告した。再帰性発話については, その典型例や非典型例の発話記録を通して, 再帰性発話の成立基盤や病態機序について考察した。再帰性発話の背景に重度の失構音, 喚語困難や文構成障害, 自己発話のモニタリング障害があること, 再帰性発話は命題的発話あるいはその代用であり, 右半球仮説には疑義があることを述べた。重度アルツハイマー病の empty speech の背景には, 注意障害, 語彙や概念の不明瞭化などの言語周辺機能の低下とともに, 重度の喚語困難や文構成障害などの純粋な言語機能低下, 語間代に代表される反復傾向などが存在する。そして, 時には新造語ジャルゴンや再帰性発話様の発話も認められるが, 脳血管障害例における典型例とは異なることを指摘した。
Databáze: OpenAIRE