Development of Biodegradable LDPE Compound and the Estimation of its Biodegradablility

Autor: Hitoshi Asabe, Shigeki Itoh, Tomoko Kobayashi, Masuo Yabuki, Yoshito Ohtake, Murakami Nobunao, Katsumichi Ono
Rok vydání: 1994
Předmět:
Zdroj: NIPPON GOMU KYOKAISHI. 67:698-706
ISSN: 1884-0442
0029-022X
DOI: 10.2324/gomu.67.698
Popis: 32~37年間土壌埋設していたLDPEの諸分析や, 既に市販されているでんぷん入りプラスチックの評価を行った結果から, LDPEの生分解では通常の酸化劣化と酵素による酸化劣化が相乗的に起こることが明らかとなった. したがって, 劣化分解の開始剤となる自動酸化剤(ここでは生分解誘引剤と呼ぶ)の添加や, さらには微生物に対しLDPEの親和性を改良するUV照射が生分解性の促進に効果的であることが予想された. これらの方法で改質したLDPEを微生物活性な平山山林土壌に12カ月間埋設し, その評価を行った結果, 次の事項が確認された. (1) オイルの添加は, ポリマーの劣化を促進するが, 酸化オイルの添加はさらに大きな効果を及ぼす. (2) ステアリン酸鉄等の有機金属化合物の添加は, 酸化オイル同様ポリマーの劣化を促進する. (3) UV照射は(1), (2)同様効果的であるが, 特にLDPEに微生物に対する親和性が付与されるため, ポリマーを基質とする多数の菌糸の存在がSEM等により確認された. さらに, 埋設処理12カ月という比較的短時間の劣化, 崩壊の結果生じたと考えられる微細な空孔が目視でも多数確認され, さらには分子量の低下が認められた. このように, 生分解誘引剤と考えられる酸化オイルや有機金属塩はUVの照射によってより効果的に微生物分解を促進することがわかった.
Databáze: OpenAIRE