Adenoid cystic carcinoma occurred in sublingual gland of an elderly man: report of a case
Autor: | Hideaki Sakashita, Hiroshi Kurumaya, Masaru Miyata, Nobuo Utsumi, Hizuru Miyamoto |
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Rok vydání: | 1993 |
Předmět: | |
Zdroj: | Journal of Japan Society for Oral Tumors. 5:149-155 |
ISSN: | 1884-4995 0915-5988 |
Popis: | 腺様嚢胞癌は, 頭頸部のいかなる部位にでも発生するが, その発生頻度は比較的まれな腫瘍である。特に, 舌下腺原発腺様嚢胞癌の症例報告はまれである。本報告では, 高齢者に発生した舌下腺原発腺様嚢胞癌を報告した。80歳・男性が左側口底から舌にかけての知覚麻痺と硬結を主訴として来科した。左側口底に, 約27×15mmの弾性硬, 不動性の腫瘤を認めた。臨床診断を左側口底悪性腫瘍とした。試験切除時の病理組織像は, 腺様嚢胞癌であった。全身麻酔下に, 気管切開術・局所拡大切除術・上頸部郭清術をおこなった。術中, 神経周囲浸潤が疑われたため, 舌神経および舌下神経を切除した。また, 顎下およびオトガイ下リンパ節転移が認められたが, 高齢者であったため, 上頸部郭清にとどめた。欠損腔は残存舌にて閉鎖した。術後, 放射線治療が選択された。局所および頸部リンパ節は制御されたが, 術後観察中に多発性微小肺転移が認められた。摘出物の病理組織像は, リンパ節転移・静脈侵襲・神経周囲浸潤を伴った舌下腺原発腺様嚢胞癌であった。本邦における文献では, 本症例を含めて18例の舌下腺原発腺嚢胞癌が報告されている。一般的に, 舌下腺原発腺様嚢胞癌は, 頸部郭清術と局所拡大切除がおこなわれている。しかし, 高齢者では術後の合併症や機能障害の防止のために, 局所切除および頸部郭清は制限される。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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